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ドキュメンタリー映画「ちづる」は、自閉症のある妹と家族の日常を丁寧に描いた作品です。特別な出来事ではなく、笑い合い、ぶつかり合い、ときに戸惑いながらも共に生きる姿を通して、自閉症への理解と共感を静かに広げていきます。観客は、障害を「かわいそう」としてではなく、一人の人間として向き合う視点を自然と学ぶことができます。

世界自閉症啓発デーは、毎年4月2日に世界中で行われる、自閉症への理解と支援を広げるための大切な日です。街のランドマークや建物をブルーにライトアップする「ライト・イット・アップ・ブルー」は、連帯と応援の気持ちを可視化する象徴的な取り組みとして広く知られています。青い光には、落ち着きや安心感、希望といったイメージが込められており、自閉スペクトラムのある人とその家族、支援者たちへのエールを世界規模で届けます。

毎年4月2日は、平成19年に国連が制定した「世界自閉症啓発デー」です。厚生労働省では、この日から8日までを「発達障害者啓発週間」と位置づけ、自閉症をはじめとする発達障害への理解促進のために、シンポジウムの開催やシンボルカラーの「青」を使ったランドマークのブルーライトアップなどの集中啓発活動を各地域で行っています。

■世界自閉症啓発デーとは
国連総会(平成19年12月18日開催)で、カタール王国王妃の提案により、毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」(World Autism Awareness Day)とすることが決議され、全世界の人々に自閉症を理解してもらう取り組みが行われています。
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ここでは、認知発達理論として広く知られるピアジェの発達段階と、重度・重複障害児者の理解に用いられる太田ステージの基本的な考え方を、教育・福祉・リハビリテーションの現場で活用しやすいように整理して紹介します。ピアジェは主に典型発達の子どもを対象に、感覚運動期から形式的操作期までの段階的な思考の変化を示しました。一方、太田ステージは、発達のゆっくりな子どもや成人の「今ここでの世界の感じ方」を丁寧に捉え、関わり方や環境調整の手がかりを与える枠組みです。

太田ステージの推進者として知られ静岡県の自閉症療育に多大な貢献をされた永井洋子先生が、先日逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げます。

自閉症スペクトラム(ASD)は一つの病名ではなく、特性の現れ方に幅がある「スペクトラム」として理解されています。クラシックタイプ(いわゆる自閉症)では、幼少期から言葉の遅れや対人関係の難しさが目立ち、こだわり行動や感覚の過敏さが強く見られることがあります。一方で、得意な分野では高い集中力や記憶力を発揮する人も多く、支援や環境調整によって力を伸ばすことができます。

自閉スペクトラム症(ASD)の中には、視覚よりも聴覚からの情報処理が得意な「聴覚優位」の人がいます。音や声のパターンを素早く捉えたり、会話の内容を細かく記憶したり、音楽や言語のリズムに敏感であることが特徴として見られます。一方で、視覚情報が多い場面や、文字・図表だけで説明されると理解しにくい場合もあります。周囲が「耳から入る情報」を意識して伝え方を工夫することで、力を発揮しやすい環境を整えることができます。

視覚優位と自閉症

2026年03月09日

視覚優位とは、耳からの情報よりも、図や写真、文字などの「目で見る情報」のほうが理解しやすい特性を指します。自閉スペクトラム特性のある人の中には、この視覚優位が強く表れる方が少なくありません。言葉だけの説明では混乱しやすくても、イラストや手順書、ピクトグラムを使うと、ぐっと理解しやすくなることがあります。

メラビアンの法則とは、人が相手から受け取る印象の多くが、言葉そのものではなく「見た目」や「声のトーン」によって決まるという考え方です。
一般的には、言語情報7%・聴覚情報38%・視覚情報55%と表現され、第一印象やコミュニケーションの場面でよく引用されます。ただし、この法則は感情や好意・嫌悪を判断する特殊な実験条件から導かれたものであり、あらゆる場面に機械的に当てはめることはできません。
ビジネスやプレゼンテーションでは、「何を話すか」と同じくらい、「どのように見せ、どのように伝えるか」を意識するヒントとして活用されます。

私たちの学び方や仕事の進め方には、視覚・聴覚・読字/書字・体感覚といった4つの認知特性が深く関わっています。どの特性が優位かによって、情報の理解スピードや記憶のしやすさ、コミュニケーションの得意・不得意が変わります。自分の特性を知ることで、ノートの取り方やプレゼンの準備、チーム内での役割分担をより効果的に設計でき、ストレスを減らしながら成果を高めることができます。