映画「星の国から孫ふたり~『自閉症』児の贈りもの~」

2026年03月21日

映画「星の国から孫ふたり~『自閉症』児の贈り物~」は、自閉症のある孫と家族の日常を静かに見つめながら、共に生きることの喜びや戸惑い、そして小さな成長の瞬間を丁寧に描いたドキュメンタリー作品です。特別な出来事だけでなく、何気ないしぐさや表情を通して、周囲の人々が学び、支え合い、少しずつ理解を深めていく姿が映し出されます。観る人それぞれが、自分の大切な人を思い浮かべながら、優しさや希望について考えられる温かな映画です。この作品は、自閉症について専門的に解説するだけでなく、家族の目線から語られるエピソードを通じて、「違い」があるからこそ生まれる豊かさや、社会の中で支え合うことの大切さを伝えています。教育や福祉の現場での上映はもちろん、地域の上映会や保護者会などでも、多くの対話を生み出してきました。上映後の感想では、「自閉症へのイメージが変わった」「家族としての向き合い方を見直した」といった声が寄せられています。心にそっと寄り添い、明日を少し優しくしてくれる一本です。

原作のあらすじ

作家の太田弓子(馬渕晴子)はバークレーから帰国した娘の陽子(加藤忍)、その夫の敏夫(比留間由哲)、3歳になる孫のかおると久しぶりに再会した。だが、かおるは、まだおむつも取れず、「プーラペン……デュワイン!」とまるで宇宙語のような言葉を発し、医者に診てもらうと「自閉症の疑いがある」との診断。仕事人間の夫は、「子育てに問題があるのでは」と陽子を責める……。 一方、弓子は「自閉症って不思議がいっぱい」と前向きに日々のかおるの成長を見守る。そこに、バークレーから、発達障害の専門家・村井ひとみ(乾貴美子)が訪れ、「アメリカでの積極的な自閉症(オーティズム)への早期発見、早期療育の取り組みは人々が勝ち取ってきた」と語る。弓子の息子・拓也(ミョンジュ)は、ひとみとスカイプで交信しながら発達障害の専門家になる勉強を始める。そんな時、妹のらんも自閉症だと認定されてしまう。再びゆれる家族……。 らんは、幼稚園に、かおるは小学校の特別支援学級に入学する。かおるはそこで母をなくし心を閉ざしたマリアと出会う。「自分本位と言われている自閉症のかおるがマリアを想って泣いた!」かおるの初恋だと喜ぶ陽子達。「みんなに、もっと、かおるとらんのこと、自閉症について知ってもらおう」と弓子達は地域の人たちへ支援の輪を広げるために街へ出る。

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